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2005年1月の5件の記事

2005年1月16日

大相撲初場所

大相撲初場所の中日を観戦した。あちこちに顔の利く親戚が、「お茶屋」と呼ばれる相撲案内所に頼んでマス席を予約してくれた。普通のマス席は座布団だけで、結構狭い。4人で座ると、足が伸ばせないくらいだ。今回の席は、1階の壁際にずらりと並んでいるマス席で、椅子とテーブル付きだ。相撲協会のホームページでは、「ボックス席」と表記している。

お茶屋を通じて席を取ると、お土産が付いてくる。大きな紙袋に入っているのは、幕の内弁当、力豆(皮むき枝豆)、焼き鳥、せんべい、あんみつ、チョコレート、夫婦湯飲み茶碗。まるで、結婚式の引き出物のようだ。

11時頃に入場し、序二段あたりから観戦した。この時間帯は、席がまだガラガラだ。力水がないし塩撒きもなく、淡々と進んでいく。幕内の制限時間は4分で、土俵の隅で四股を踏んだり塩を撒いたりして、徐々に雰囲気を盛り上げていく。しかし、幕下の制限時間はたった2分。そんきょして四股を踏んで見合って、これを2回繰り返して立ち会いである。ちなみに十両は3分である。

親戚の知人が式守家の行司であり、そのつてで舞台裏をちょっと覗かせてもらった。「相撲協会関係者以外立ち入り禁止」の立て札の横を通って、地下へ。行事部屋や東西の支度部屋、花道などを少しだけ見学した。普段は決してみられない場所だけに、いい経験をした。

館内ではオリジナルのFM放送を聞くことができる。ナイター中継の副音声のような内容で、女性アナウンサーと親方が、力士の特徴に始まり、裏話的なこともしゃべってくれる。相撲の歴史を説明する番組もあり、大相撲がいまの形になるまでの過程を知ることができる。ただ単に相撲を見ているよりも断然面白いので、もし国技館で観戦するときは、ぜひ利用することをお勧めする。FMラジオを持っていなくても、総合案内所で貸してくれる。

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2005年1月12日

愛と正義の使者

北九州市の玄関口が門司港だ。私が北九州地方に住んでいた頃、門司はあまり目立たない存在だった。はっきり言うと、斜陽の地区だった。取り立てて見るべき所もなく、遊びに行くなら隣の小倉だった。

いつの頃からか、大正時代の歴史的建造物を観光資源に、門司港レトロという名前でプロモーションが始まった。港町にレトロでノスタルジックな建物。ちょうど横浜のような感じである。これがなかなかいい雰囲気を醸し出している。あまり大きな街ではないが玉に瑕だが、ちょっと足を伸ばして、下関でふぐや鯨料理を楽しむという手もある。

さて、こういった観光地にはマスコットキャラクターがつきものだ。その地の名物にちなんで観光協会等が作っている。下関は当然クジラだし、福岡なら明太子だ。門司港はバナナの叩き売り発祥の地である。そこで登場するのが、愛と正義の使者バナナマンだ。では、実際にバナナマンをご覧ください。

まあ、様々な意見があるだろうが、こういうものに使える名物があると言うこと自体、喜ぶべきことだと思う。地元に住んでいるときはあまり気にしなかったり、かえって反感を持ったりする。しかし、しばらく離れて暮らすと、それが自分の心のよりどころになる。ふるさとは遠きにありて思うもの、である。

最後にバナナマンの秘密基地を紹介しよう。URLはズバリ、http://www.bananaman.jp/ である。

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2005年1月10日

オメガ=シーマスター故障

普段使っている腕時計は、オメガ=シーマスター2501-80。120m防水の自動巻モデルで、ジャック=マイヨールにちなんで文字盤が波模様のモデルの最終版である。2003年3月に買ったものが、いつの間にか半日で1時間も進むようになっていた。

毎日腕にはめているものの、腕時計で時間を確認する機会はずいぶん減っている。仕事をしている時間のほとんどはPCに向かっているので、タスクトレイの時計を見てしまうし、その他の時は携帯で時刻を確認することが多い。そのため、いつ頃からこんなに狂ってしまったのかは定かでない。

特に衝撃を与えた覚えもない。唯一の懸念が置き場所だ。財布やタイピン、携帯電話など毎日携帯する小物と一緒に小さな籠に入れて、ミニコンポのスピーカーの上に置いてある。スピーカーには磁石が使われている。腕時計、特に自動巻のものに磁気は禁物なのを忘れていた。とはいえ、この場所に置くようになって約1年だから、一概にスピーカーが影響したとも言い切れない。

購入店の銀座天賞堂に持って行き、修理を依頼した。一般的に、内部の部品の動きに粘りが出てくると、時を刻む部品の振れ幅が小さくなり、そのために進むようになることがあるそうだ。置き場所の件も話をしたら、オーバーホールとともに、磁気抜きの措置をやってくれることになった。時計を修理する工具は、使っているうちに磁気を帯びてくる。そのまま使うと、客の時計に磁気を移してしまいかねないので、工具の磁気抜きを時々やる。それと同じ方法で、帯磁してしまった時計の磁気を消去できるそうだ。

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2005年1月 4日

ビデオコレクションのDVD化(その3)

DVDメディアはパナソニックの物を使っている。これは太陽誘電(That'sブランド)のOEM品である。太陽誘電のCD-RやDVD-Rは高品質で、これを使って問題が出たら、それはDVDドライブの問題か使い方の問題といってもいいとの評判だ。反対に、極力使うのを避けた方がいいのは台湾メーカの安価な物だ。

DVD-Rメディアの品質測定テストの結果を見ると、確かに台湾製メディアの記録品質はよくない。例えば、「日経バイト」2004年1月号の検証記事「記録型DVDの速度と品質」では、様々なメーカのDVD-RとDVD+Rの書き込み・読み取り度と記録品質を測定している。太陽誘電やTDKのメディアが良好な記録品質なのに対して、台湾製メディア4種は全てエラーが多いという結果が出ている。日本製メディアでもマクセルや三菱化学のメディアは、太陽誘電やTDKに比べるとややエラーが多い。もっとも、ほとんど問題にならないレベルではある。ある個人サイトでは、DVDメディアの保存性能を検証中だ。いろいろなメディアに書き込み後、定期的にその状態を測定している。なかなか興味深いテストである。12月末の時点で約2ヶ月だ。台湾製のメディアには徐々にエラーが多くなって来ている物がある。

ロットによる品質のばらつきがあるので、国産メディアなら安心と思いこむのは危険だ。それでも、大事なデータや映像の記録には、太陽誘電(あるいはそのOEM品)やTDKなど、品質のよいメディアを使うのに越したことはない。

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2005年1月 3日

ビデオコレクションのDVD化(その2)

TDKのFAQには「ディスクの寿命は、通常の使用環境で10年を上回ります。」とあるし、富士フイルムは「100年以上の室温保存寿命を達成」する新しい技術を開発した。その一方、価格コムなどのユーザコミュニティでは否定的な意見が多い。ネットで調べると、数年で読めなくなったという話もある。

CD-RやDVD-Rは、有機色素の化学変化でデータを記録している。ということは、何らかの経年変化で記録面が劣化する。メーカーや個人のFAQには、高温・多湿・直射日光を避けるようにと書いてある。特に、有機色素が紫外線による影響を受けやすいので、日の当たる場所に放置するのは絶対にやめるべきだ。その点、DVD-RAMは相変化記録式なので、長期保存に向いているとの意見もある。

また、DVD-Rメディアは厚さ1mm以下の基盤を2枚貼り合わせた構造である。接着剤の劣化や衝撃によっては、基盤がはがれることもあり得る。

このように、ディジタルデータにしてDVDメディアにダビングしたからといって、半永久的に保存できると考えるのは間違いだ。ビデオテープと同じく保存状態に十分気をつけ、少しのダメージで全体が読めなくなるというディジタルメディアの危険を念頭に置いて付き合っていかなければならない。DVDの強みは、特殊再生でのメディア劣化がないことと、ディスクコピー用ソフトウェアと使ってバックアップメディアを短時間で作れることだろう。

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