大相撲初場所
大相撲初場所の中日を観戦した。あちこちに顔の利く親戚が、「お茶屋」と呼ばれる相撲案内所に頼んでマス席を予約してくれた。普通のマス席は座布団だけで、結構狭い。4人で座ると、足が伸ばせないくらいだ。今回の席は、1階の壁際にずらりと並んでいるマス席で、椅子とテーブル付きだ。相撲協会のホームページでは、「ボックス席」と表記している。
お茶屋を通じて席を取ると、お土産が付いてくる。大きな紙袋に入っているのは、幕の内弁当、力豆(皮むき枝豆)、焼き鳥、せんべい、あんみつ、チョコレート、夫婦湯飲み茶碗。まるで、結婚式の引き出物のようだ。
11時頃に入場し、序二段あたりから観戦した。この時間帯は、席がまだガラガラだ。力水がないし塩撒きもなく、淡々と進んでいく。幕内の制限時間は4分で、土俵の隅で四股を踏んだり塩を撒いたりして、徐々に雰囲気を盛り上げていく。しかし、幕下の制限時間はたった2分。そんきょして四股を踏んで見合って、これを2回繰り返して立ち会いである。ちなみに十両は3分である。
親戚の知人が式守家の行司であり、そのつてで舞台裏をちょっと覗かせてもらった。「相撲協会関係者以外立ち入り禁止」の立て札の横を通って、地下へ。行事部屋や東西の支度部屋、花道などを少しだけ見学した。普段は決してみられない場所だけに、いい経験をした。
館内ではオリジナルのFM放送を聞くことができる。ナイター中継の副音声のような内容で、女性アナウンサーと親方が、力士の特徴に始まり、裏話的なこともしゃべってくれる。相撲の歴史を説明する番組もあり、大相撲がいまの形になるまでの過程を知ることができる。ただ単に相撲を見ているよりも断然面白いので、もし国技館で観戦するときは、ぜひ利用することをお勧めする。FMラジオを持っていなくても、総合案内所で貸してくれる。
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