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2005年8月28日

ANA機体メンテナンスセンター

20050824ANA
羽田空港のANA機体メンテナンスセンターを見学した。

まず会議室で、航空機が組み立てられる過程をビデオで見る。ボーイング777の組み立て工程を約5分間に縮めたビデオである。その後、飛行機が飛ぶ原理を簡単に勉強した後、ヘルメットを着用して、いよいよ整備工場の見学だ。

航空機の整備には、A整備、C整備、HMV(Heavy Maintenance Visit)の3つのレベルがある。A整備は375~600飛行時間ごとに行われ、最終便で到着した後、翌朝までの間で整備するものだ。15名が5時間で実施するとのこと。C整備は、3000~6000飛行時間毎に実施される本格的な整備で、約1週間かかる。HMVは4~5年おきに実施される約1ヶ月の整備だ。今回は、ボーイング767-300が1機、C整備中だった。整備工場には5機が収容可能であるが、夏期は機体の稼働率が高いため、見学の時に1機も入っていないこともあるとか。

妻は以前、シアトルのボーイング工場を見学したことがある。全日空に納める予定のボーイング777一号機を組み立てている最中だったそうだ。ボーイングの工場見学は写真撮影禁止であるのに対し、ANAの見学は自由に撮影可能だ。ボーイングの技術者がこの話を聞くと、驚くとのこと。また、ボーイング工場は有料(5ドル)なのに対し、ANAは無料だ。

他国の事情はよく知らないが、日本のメーカーは、自社工場を無料で見学させていることが多い。先日私が行った日産もそうだ。利用者、特に子どもにとっては、自分が乗ったり使ったり食べたりしているものの製造過程を実際に見ることで、その製品やサービスに愛着を持ったり、さらに詳しく調べて理解を深めたりするきっかけになる。企業側には、安全や品質に十分配慮していることをアピールし、ファンを増やそうという考えがある。双方にとってメリットがあり、有意義な活動だと思う。

ロビーに売店があり、ANAグッズのほか、軽食や文房具を売っている。また航空機の専門書も置いてある。さらに面白いことに、フランスのロディア(RHODIA)社のメモパッドが各種サイズ取りそろえてあった。東京の都心でも、ふつうの文具店には置いてなく、丸善や伊東屋というクラスでないと手に入らないものだ。エアバスのオフィスが同じビルの中にあるためだろうか。

(注)写真はANAの許可を得て掲載している。

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