ヤンキース観戦旅行(8) ~ ファンの応援と試合前の練習
マカフィー=コロシアムは地元アスレチックスのファンが当然多いが、ヤンキースファンも結構いた。私の席の隣がヤンキースファンのグループで、ちょっと安心だった。アスレチックス側のスタンドでヤンキースを応援していると、地元のファンに何か言われるんじゃないかと冷や冷やしていたのだ。ちなみに、今回の試合では三塁側がホームチームだった。
めいめいが勝手に応援していればいいメジャーリーグの観戦は気楽で、文句なしに楽しい。日本のプロ野球観戦だと、ホームチーム側のスタンドでビジターの応援をするのが少々はばかられる。私の考え過ぎかもしれないが。
私の前の席では、初老の男性が孫らしき男の子と一緒にスコアシートをつけながら観戦。熱狂的なアスレチックスのファンなのだろう。いいプレーでピンチをしのぐと、「よっしゃ!」と拳を握りしめ、スコアを記入していた。
私の左後ろにいた三人組は、盛んにヤジを飛ばす。ヤンキースのアレックス=ロドリゲスが登場すると、その年俸の高さをネタにして、「○○億円の無駄遣いだ(○○ million dollar. Waste of money.)」とか、「俺、こいつ本当に嫌いなんだよね(I really hate this guy.)」。周りにヤンキースのファンがいようがお構いなしだ。ヤンキースのファンが声を合わせて「Let's go Yankees!」と叫ぶ場面では、そのリズムに合わせて、「Yankees, suck!」「Go back New York!」。残念ながら、試合が一方的になるとともに徐々に静かになり、しまいには携帯電話で仕事の話を始めた。アクセスコードがどうのこうのと話していたので、どうやら企業のIT部門のエンジニアなのだろう。休日でも電話で呼び出されるのは、どの国のエンジニアも同じのようだ。
少し早めに球場入りし、試合前の練習も見学した。準備運動の後、3人ずつバッティング練習を行う。松井は最初の組で、ジーターやシェフィールドと一緒。強打者のジアンビやロドリゲスも含めて、全員がまずバント数本から始めるのには驚いた。目を慣らすためだろうか、それとも四番でもバントする可能性があるということだろうか。余談だが、我が家ではシェフィールドを「男爵」と呼んでいる。口髭がなんとなく貴族風。タキシードが似合いそうだ。
チームキャプテン、ジーターの人気は群を抜いている。練習が一段落して選手がベンチに戻ってくると、「ジーター!」という声があちこちの子どもたちからかかる。そのほかの選手を呼ぶ声は少ない。
写真は、バッティング練習中の松井である。
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