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2005年9月29日

「頭がいい人、悪い人の話し方」

「頭がいい人、悪い人の話し方」は、小論文指導の白藍塾を主催している樋口裕一氏のベストセラーである。愚かな話し方の実例40個をもとに、知性的だと思われるための話し方とは何かを考察している。

ひとことでまとめてしまうと、その場の状況や他人の言葉に対して十分に思考を巡らせず、反射的に反応してしゃべるのが愚かだ、ということになる。バカな話し方をする人は、自分がそういう話し方をしていることを自覚するのがまず大事だと樋口氏は繰り返し書いている。自覚するためには、自分が話そうとしていることを頭の中で第三者的に吟味する必要がある。それが「考える」ということだ。

さて自分はどうかと考えてみると、おおむね「バカな話し方」はしていないようであるが、もちろん完璧ではない。特に、テレビを見ているときに「バカ度」が上昇する。アナウンサーやコメンテーターの発言やドラマの台詞に反応して、バカな発言をすることが多い。

テレビが急速に普及しつつあったときに「一億総白痴化」と言ったのは大宅壮一氏である。たとえばバラエティ番組では、他の出演者の発言に対して、いかに素早く面白い反応を返すかが競われている。バラエティ番組に目くじらを立ててもしようがないが、これがうまくできる人が「面白い人」として人気が出るという風潮が、世間でも一般的になっているように感じる。話し方は思考の習慣である。頭を使わずに、反射的な反応だけで話していると、やがて考える習慣を失ってしまう。すでに「一億総白痴化」がかなり進行していると言わざるを得ない。

バカな話し方をしている人がそれを自覚するための方法として、自分の考えをノートなどに書き出して文書化するという方法を樋口氏が提案している。文章化することで、自分の考えを客観視できるようになる。また、書くこと自体が「考える」という行為を伴う。日記やブログを書くのは、思考習慣をつける訓練だけでなく、ワーキング=ボキャブラリーを鍛えるトレーニングにもなる。一石二鳥だ。

4569635458頭がいい人、悪い人の話し方
樋口 裕一


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