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2005年10月 7日

転職すると年収は上がるか?

「日経ITプロフェッショナル」2005年10月号の特集「2万人調査で浮き彫りになったスキル 年収 キャリアの実態」を読んだ。調査結果のうち、年齢層ごとにみた職種別の平均年収のグラフは、日経IT Proの「あなたは“将来”を選んでいますか?」に載っている。2003年の調査と比べると、職種の分類が細分化されていたり、細かい数値が載っていなかったりするのでそのまま比較できないが、コンサルタント、プロジェクトマネジメント、マーケティングの3職種が上位を占める点は同じだ。

この調査で興味深いのは、転職回数と平均年収の相関である。年収を上げるために転職するというのが一般的な図式だが、この方程式が当てはまるのは25歳以下と26~30歳だけ。この年齢層にしても、転職3回以上になると平均年収は下がる。31~35歳は転職回数に関係なく平均年収はほぼ一定。それ以上の年齢層では、転職経験者の年収の方が低い。

これは私の推測にすぎないが、実力のある人は転職によって年収増を勝ち取っているものの、ネガティブな要因(リストラ、実力不足、家庭の事情など)で転職を余儀なくされ、低い給与を受け入れざるを得なかった人の数が相対的に多く、それが平均年収を押し下げる要因になっているのではないだろうか。それ以外に、転職回数が多い人は、何か問題を抱えているのではないかと勘ぐられる可能性が十分にある。私自身、そういう視点で応募書類を見ているし、外資系マネージャ職の知人たちも同じ意見だ。結果的に、不利な条件が提示されることはあり得るだろう。

もうひとつ興味を引かれたのは、若い世代の離職率が高いことについて、CSKの有賀貞一取締役が指摘した言葉だ。

バブル以降の世代は、厳しい経済状況の中で、覚悟を決めてIT業界に入ってきている。退職金や年金にもあまり執着せず、自分の進むべき道を考えているエンジニアが多いのは当然だろう。

若い世代は、様々な不安要素を見聞きしている。たとえば、自分たちが定年を迎えるころは年金が十分にはもらえないかもしれないとか、企業の退職金制度が数十年後にどうなっているかわからないとか、そもそもいま働いている企業が定年まで存在しているかどうかさえ不透明だとか。その結果、年金や退職金に執着や希望を持てなくてもしかたがない。「自分の進むべき道を考えている」というのは、しっかりと自分の考えを持った若者が増えてきているというポジティブな見方ではなく、そうせざるを得ない状況に追い込まれていると考えた方が正しいのではないだろうか。

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