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2005年10月13日

TOEIC 930点の勉強法(2)

まず英会話学校「ジオス」に通った。しかし、これはあまり役に立たなかった。ネイティブの講師と定期的に会話ができる場が持てたし、そのときの英語力でもけっこう通じるということがわかったという点では有意義だった。しかし、テキストの内容はすでに知っていることばかり。私が疑問に思っていた「aとtheの使い分け」などを論理立てて教えてくれる講師に巡り会えなかった。もう少しレベルの高い学校やクラスを選べばよかったのかもしれない。

それよりも力を入れたのは通信教育だ。アルクの「ヒアリングマラソン中級コース」を手始めに、「1000時間ヒアリングマラソン」「ライティングマラソン」「リピーティングマラソン」「スピーキングマラソン」を次々と受講した。朝夕の通勤電車の中はもちろん、朝食をとるマクドナルドやスターバックスで小一時間、終業後に喫茶店やレストランで小一時間。休日は映画館やレンタルビデオで映画を見たり、クルマに乗っているときはAFNをつけっぱなしにしたりと、とにかく英語漬けだった。最初の一年は、1年間で1100時間以上も英語を聴いた。

1年で1100時間聴くのは、かなりの苦行だった。他のことにはほとんど手が出せなかった。それでも、英語が使えるようになりたいという強い思いがあったから、きつい勉強に耐えられた。

「ヒアリングマラソン」は、英語をたくさん聴く習慣をつけたことのほかに、シャドウイングやリピーティング、ディクテーションなどの勉強方法を覚えられたのがよかった。いままでは、勉強方法も知らずに何となく英語を読み書きしていただけだった。

通勤電車の中で声を出すのははばかられるので、電車の騒音に紛れるくらいの小声でシャドウイングをやったり、声を出さずに口を動かすリップシンキングをやったりした。テキストのディクテーション=コーナーだけではもの足りず、そのほかのヒアリング教材も片っ端から聴き取っていた。聴き取れなかった部分をもう一度聴き返すために巻き戻しを繰り返すのだが、リモコンを相当酷使したため、3年間で5個も壊したほどだ。こんな使い方はメーカーの想定外だったろう。

余談になるが、MDプレイヤーは巻き戻しがすぐに始まらないし、巻き戻し量をうまくコントロールできない。ソニーとパイオニアでそうだったので、他のメーカも同じかもしれない。巻き戻しを多用するなら、CDプレイヤーの方がストレスがたまらなくてお薦めだ。

「ライティングマラソン」は実践的な内容で、実務にすぐに役立った。外資系でも、英語を「聴く・話す」機会より、「読み・書き」の方が断然多い。英文メールはごく当たり前だ。英語ビジネスライティングの基礎を勉強できる「ライティングマラソン」は、お薦めのコースである。メールがあまり普及していなかったころに開発された教材だが、ライティングの基本は変わらない。今風な内容がいいのなら、私は受講したことがないが、「ビジネスEメール速習パック ライティングエイド」というコースが適しているかもしれない。総合監修は「ライティングマラソン」と同じ染谷泰正氏だ。

(続く)

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