« 日本人の英語力の実態 | トップページ | TOEIC 930点の勉強法(2) »

2005年10月12日

TOEIC 930点の勉強法(1)

私のTOEICスコアは930だ。今日から4回に分けて、このスコアを獲得するまでの私の英語勉強法や、そこから得た教訓を書いてみよう。参考になることがあると思う。

私の英語の基礎は、受験勉強で鍛えられた「構文解釈」と「文法知識」である。高校生のときから英文解釈は得意で、大学の授業でテキストに指定された原書を読むのは苦にならなかった。

「書く」に関しては、大学二年生で履修した英作文の講義が大いに役に立った。先生は、単語の選び方ひとつも厳しく指導される方だった。英和辞典や和英辞典は、意味が似通った日本語を当てはめているだけだから、英単語の持つ本当のニュアンスはわからない。和英辞典で選んだ英単語は、容赦なく添削された。英英辞典をひき、英語の文脈に合う単語を選ぶ習慣を身につけたのがこのときだ。いまでも英語のメールを書くときに、英英辞典を使って意味を確認している。

「聴く・話す」の勉強は、学生時代にやった覚えがない。日本企業に就職したあと、「ヒアリングマラソン」を始めたことがあったが、一ヶ月かそこらで投げ出してしまった。仕事で英語を使う機会が全くなく、勉強する意欲が続かなかった。ちなみに私は出不精で、海外旅行に行ったのは27歳の時が初めてだ。顧客企業の方が海外の学会で発表するのに同行したのだが、ホテルのチェックインやリコンファームなど、英語を使う場面は彼に頼りっきりだった。

TOEICを初めて受験したのは1996年。これからは英語ができなければいけないという社長の号令のもと、全員が受験させられた。このときのスコアが610(リスニング285、リーディング325)。部内でトップだった。大学を卒業して以来、ほとんど英語を勉強することがなかったのに630というスコアを取れて、少しは自信になった。

このスコアの裏付けがあったからこそ、転職の時に外資系が選択肢に挙がったといえる。しかし、実戦で使ったことのない英語、つまり「畳水練」のようなものだから、本当に外資系でやっていけるのか不安だった。自信を持って英語が使えるようになりたい、いや、ならなければならないという強いプレッシャーが動機になって、猛勉強を始めた。日本企業にいたときとは、気合いの入り方が違っていた。

(続く)

|

« 日本人の英語力の実態 | トップページ | TOEIC 930点の勉強法(2) »

コメント

私も、初めて受験したTOEICのスコアは610でした。

投稿: MIKA | 2005年11月 6日 14時53分

私の持ち点も930点です。まあ、業界も同じことですし、いつかお会いするかも。その時はお手柔らかに。

投稿: 私の持ち点も930点です。 | 2007年10月26日 12時02分

この記事へのコメントは終了しました。

« 日本人の英語力の実態 | トップページ | TOEIC 930点の勉強法(2) »