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2005年12月14日

高い「処理性」のシステム

IT製品のパンフレットは「○○性」という言葉で溢れている。

柔軟性の高いサービスを提供
操作性の向上
拡張性のあるアーキテクチャ
高可用性を実現

上に挙げたものならまだ許せる。しかし、どういうことを言わんとしているのか不明な「○○性」をときどき見かける。たとえば、あるコンピュータメーカのホームページに出ている以下の製品紹介だ。

XXは、高い信頼性、高い処理性を備え、オープンなプラットフォームに準拠した、次世代のYYシステムです。

「処理性が高いプラットフォーム」とは、どういうものなのだろう。「○○性」という言葉で○○が動詞の場合は、「○○しやすさ」という意味のことが多い。たとえば「操作性」は「操作のしやすさ」であり、「拡張性」は「拡張のしやすさ」だ。このように考えると、「処理性」は「処理しやすいプラットフォーム」ということになる。しかし引用した文のあとに、「データアクセスの集中による処理性・応答性の低下防止のため、データベースを分散計算機上に配置」という説明文がある。データアクセスが集中して処理のしやすさが落ちる状況は考えにくい。レスポンス(応答性)が落ちて、処理がいつものようには進まないことだろうか。どうもよくわからない。

漢字は優れた造語力を持っているので、新しい言葉を簡単に作れる。それは素晴らしいことなのだが、文の中の漢字が多くなって文章が固くなるという欠点も持っている。わかりやすさよりも格調の高さを重んじるならそれもありだ。しかし、やりすぎは禁物。造語性に頼りすぎると理解性や判読性が損なわれ、説得性や訴求性が大幅に低下する。

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