日経BPの雑誌統廃合
日経BPのIT系雑誌の統廃合が進んでいる。「日経Windowsプロ」と「日経バイト」のPC技術系2誌が2006年1月号をもって休刊。「日経ITプロフェッショナル」と「日経システム構築」の2誌が4月号から「日経SYSTEMS」に統合される。
PC技術系2誌の休刊は、Webで最新の技術情報が手軽に、そして多くが無料で入手できるようになったことが引き金だろうか。この2誌の特集をときどき参考にしていたので残念だが、わざわざお金を払って、しかも立ち読みできない雑誌を定期購読する人が減少してもしかたがないだろう。
「日経ITプロフェッショナル」はビジネススキル、「日経システム構築」は事例構築などの技術系の記事が多いというように違いはあるが、どちらも現場のITエンジニアのスキルアップを狙った雑誌である。これらを統合するのは、合理的といえる。もちろん、その背景にコストダウンや売上げの減少などの経済的事情があるのかもしれないが。
個人的には、記事を書いたことのある「日経ITプロフェッショナル」は愛着のある雑誌だ。創刊時の編集長の田口潤氏(現 日経コンピュータ編集長)にお話を伺ったとき、最近のIT技術者に対する危機感に共感したのも理由のひとつだ。技術の変遷が激しく納期が短期化しているため、製品の仕組みや機能を突っ込んで考えず、表面的な使い方の知識に終始するITエンジニアが多いという点である。
現在は「日経コンピュータ」と「日経ITプロフェッショナル」の2誌を定期購読している。「日経システム構築」も購読したい雑誌だったから、今回の統合は個人的には好都合である。もっとも、実物を見てみないと何ともいえないのも確かだ。日経BPのホームページに出ている4月号の予告を見る限り、興味深い記事が掲載されそうだ。まず統合第1号となる「日経SYSTEMS」4月号を見て、続けて定期購読するかどうかを決めるつもりだ。
種類が多すぎる感のあった日経BPのIT系雑誌。今後もさらに統廃合があるかもしれない。
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