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2006年4月の2件の記事

2006年4月 9日

ロジクールのコードレスマウス MX-610

ロジクールのコードレス マウスMX-610を買った。私のまわりには、マイクロソフトのワイヤレスマウスを使っている人が多い。それなのに私がロジクールを選んだのには理由がある。ThinkPadで使うには、ロジクールでなければならないのだ。

ThinkPad T42は、UltraNav(ウルトラナビ)というポインティングデバイスを装備している。UltraNavは、ThinkPad伝統のトラックポイントと、最近のノートPCで主流のタッチパッドの両方を組み合わせたもので、好みや目的によって2種類のデバイスを使い分けることができる。

たとえば、マウスカーソルを一気に大きく動かすときはトラックポイント、微妙に動かすときはタッチパッドが向いている。さらにUltraNavのタッチパッドは、パッドの右端をなぞると上下スクロール、下端で左右スクロールができる。トラックポイントでも中央ボタンを押しながらスティックを動かせば上下左右スクロールできるのだが、スティックと中央ボタンを同時に操作するために、指を2本を使わなければいけない。タッチパッドの方が楽だ。

非常に便利なUltraNavだが、残念ながら最新の外付けマウスにはおよばない。机でばりばりと仕事をするときは、よい外付けマウスを使いたい。

キーボードと同じく、マウスも凝り出すときりがない。これまでいろいろなマウスを使ってきて、ここ2年は、知人にもらったロジクールのコードレスマウスMX-700を使っていた。その当時の最高級マウスだが、欠点は少々重いことと、付属のマウスソフトMouseWareがノートPC付属のマウスソフトと共存できないことだ。

MX-700は充電池を内蔵しているため重量がかさみ、動きが鈍くなる。有線マウスに比べて、マウスを動かし始めるときに力を入れなければいけない。クルマにたとえると、エンジンが同じなら軽いクルマの方がスタートダッシュに強いのと同じ理屈だ。この問題は、エアーパッドプロとエアーパッドソールを組み合わせて使うことで解決。この組み合わせ(究極セットIII)は、エアーホッケー感覚というか、ワックスのきいた廊下を靴下で滑る感覚というか、マウスの動きが別次元である。あまり軽く動きすぎるので、慣れるまでは希望の位置にマウスカーソルを止められなかったくらいだ。

いっぽうMouseWareの問題は深刻である。ThinkPadはもちろん、ほとんどのノートPCには、内蔵ポインティングデバイス用のマウスソフトウェアがインストールされている。ロジクールのMouseWareやマイクロソフトのIntelliPointは、これらのマウスソフトを置き換えてしまい、内蔵ポインティングデバイスの機能を使えなくしてしまうことがある。

MX-700を使っていたときは会社のノートPCを外に持ち出すことがほとんどなく、内蔵ポインティングデバイスを無効にしても問題なかった。しかしいまの会社に移ってから、外出先でThinkPad T42を使う頻度が大幅に増えた。UltraNavの機能を殺すわけにはいかない。せっかくのMX-700はお蔵入りとなり、マウスソフトウェアなしで使えるロジクールのノートブック オプティカル マウス プラスでお茶を濁していた。

そんなときに目にとまったのが、「モバイラーだからこそ徹底してこだわりたい──モバイルワイヤレスマウス新モデル3製品を試す」という記事。ロジクールの新しいマウスソフトウェアSetPointは、ノートPCのマウスソフトウェアと共存できると書いてある。半信半疑でSetPointをダウンロードしてインストールしてみたところ、まさに希望通り。UltraNavのソフトウェアはそのまま残っている。これなら、会社で外付けマウスを使っていても、外出時にはUltraNavの全機能を使える。

さてMX-610は、ボタンの配置・マウスの形状・ボタンのクリック感のどれも文句の付けようがない。本体は剛性感があり、使っていた安心感がある。かちっとしたボタンのクリック感は、人によっては固いと感じるかもしれないが、私の好みに合っている。黒をラインナップしているから、ThinkPadとカラーコーディネートできる。

電池式という点もいまの仕事環境に好都合だ。MX-700やその後継機種MX-1000は充電式で電池代がかからないという利点の裏返しとして、充電台兼ワイヤレスレシーバが必要というのが欠点だ。パソコンのUSBポートとコンセントに接続するケーブルがけっこう邪魔なのだ。厳密にいうと「コードレス」マウスではない。いまのオフィスは自分専用のデスクがなく、大きなテーブルを数人で共用している。テーブルの上に充電台を常設できない。その点、電池式のMX610は電源コードが必要ないし、ワイヤレスレシーバはUSBメモリ形状の小型で、直接USBポートに差し込む形態だ。外に出かける時は自分の道具入れにマウスといっしょに放り込んでおけばよい。

(2007年5月19日追記)
IntelliPoint 6.1をThinkPad T42にインストールしたところ、UltraNavドライバがそのまま使えることがわかった。コントロールパネルの「マウス」に両デバイスの設定タブが共存している。インストール順番が逆の場合にどうなるかは未検証だ。

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2006年4月 2日

「ManatenanceabilityとModulalityを提供」

以前、「○○性」の多用が文章をわかりにくくするという記事を書いた。同じことは英語にもいえる。英語の場合は、「tion」「ity」という語尾を持つ、動詞や形容詞を名詞化した単語が要注意だ。

平易な表現(Plain English)を薦めるビジネスライティングの本では、こういう名詞を避けて動名詞「-ing」を使いなさいと書いている。たとえば「The Elements of E-mail Style」。この本は洋書だが、薄くて読みやすい。英文メールを勉強するなら、英語圏の本を1冊読んでおいた方がよいだろう。

実は、「○○性」と「ity」は関連がある。日本語と英語を並べてみよう。「○○性」は「-iblity」という語尾の名詞に対応する。

信頼性 reliability
可用性 availability
柔軟性 flexibility
互換性 compatibility
拡張性 scalability
操作性 usability

英語の場合、「○○する」という動詞を「ible」語尾で形容詞化し、次に「ity」で名詞にしている。「~しやすいこと」「~しやすい性質」という意味だ。こうして作った英語に対して「○○性」という訳語が当てはまる。

ところで、先日Webのニュースを読んでいて、ビックリする記事にお目に掛かった。

シグマグリッドでは、「Manageability」「Flexibility/Modulality」「Availability/Maintenancability」の3つの価値を顧客に提供。
http://japan.zdnet.com/news/hardware/story/0,2000052523,20088725,00.htm

技術書の小難しい英語が得意な私でも、この長い英単語5連発には面食らった。一般の人にはとても理解してもらえないと思う。「管理性」「柔軟性/モジュラー性(?)」「可用性/保守性」と書かなかったのはなぜか。雑多なニュースの中で目立たせようとハイカラな英語を使ったのであれば、目的は十分達成したといえるが。

ちなみに、Googleの検索対象を英語ページに限定して検索すると、maintenancabilityは273件(maintenanceability 249件、maintenancability 24件)、modulalityは105件(modularlity 44件、modulality 61件)。かなり特殊な言葉といえる。

シグマグリッドの例を参考に、消費者にアピールするキャッチコピーを考えてみた。こんなのはどうだろう。

  • 新世代のハイ=ストローカビリティ=ラケット誕生! (ストロークが打ちやすいラケット)
  • 都会派のあなたのためのハイ=レジデンシャビリティなマンション (住みやすいマンション)

意外といけそうな気がする。

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