Cygwinのインストール
仕事用PCにCygwinをインストールした。主に、UNIX系の環境で採取した資料を処理するためだ。
いま取り扱っている製品はWindowsとUNIX系の混在環境で使うものなので、トラブルシューティングの資料も両方のプラットフォームで採取する。文字コードやファイルの圧縮形式だけでなく、テキストの改行コードも異なるファイルを取り扱う。
いまのところ、Windowsのみで処理できる環境を整えている。テキストは秀丸エディタ。文字コードや改行コードを自動認識して、文字化けせずに表示してくれる。強力なマクロ機能や正規表現を使った検索やgrep機能も重宝する。圧縮解凍ツールはExplzhと各種アーカイバDLLだ。ログ解析・整形用にはActive Perl。そのほか、バイナリエディタやファイル比較ツールなど、だいたいWindowsのソフトでまかなっている。
唯一うまくいかないのが、gzipで圧縮したファイルの解凍だ。UNIX系プラットフォームの資料は、tarとgzipで書庫化・圧縮して送ってくることが多い。Explzhとtar32.dllで処理できるのだが、きちんと解凍できないものがたまにある。ログファイルの最後の方が切れてしまう。最初は、圧縮時のミスだと思っていた。しかしLinuxではきちんと解凍できるので、tar32.dllに問題がありそうだ。
1人でLinuxとWindowsの2台のPCを持つほど裕福な会社ではないし、VMWareでWindowsとLinuxを同時稼働させられるほどパワフルなPCでもない。そもそも、gzipとtarだけのためにLinuxをインストールするのは馬鹿馬鹿しい。こういうときはCygwinで十分だ。
Cygwinは、インストールしただけでは日本語が表示されないので、少しカスタマイズした。今後のためにメモとして記録しておく。参考記事は末尾に記す。
bashのカスタマイズは2箇所。まず/etc/skel/.initrcに以下を追記。
set kanji-code sjis
set convert-meta off
set meta-flag on
set output-meta on
次に、/etc/profileに以下を追記。
export LANG=ja_JP.SJIS
export TZ=JST-9
export JLESSCHARSET=japanese-sjis
lsで8ビット目を表示させるためにaliasを設定する。/etc/profileに以下を追記。
alias ls='ls --show-control-chars --color -F'
ホームディレクトリを設定する。
マイドキュメント内にCygwin_homeディレクトリを作成
Windowsのユーザ環境変数にHOMEを追加し、<マイドキュメント>\Cygwin_homeを設定
ひととおり使えるが、解凍したときにディレクトリに書き込めず、Permission Deniedエラーになることがある。ユーザやグループの設定が不足しているような気がする。また、実害はないが、ls -lコマンドの1行目の「合計」が文字化けする。
(参考記事)
Studio Sixnine.「Cygwin Documentation Library」
http://www.sixnine.net/cygwin/cygwin-doc/index.html
uenox HomePage「Cygwin 日本語化」
http://uenox.ld.infoseek.co.jp/cygwin/japanese.html
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参考:
Cygwin/日本語化 - Co-Coa Wiki
http://co-coa.sakura.ne.jp/index.php?Cygwin%2F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%8C%96
投稿: | 2011年3月13日 17時04分