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2006年7月 9日

中田英寿はビジネス界で成功するか

サッカー選手を現役引退した中田英寿がビジネス界に進出するのではないかとの憶測がある。彼の進路についてとやかく言うつもりはないが、少々気になるのは彼のコミュニケーション力だ。マスコミを通して伝わってくる範囲で判断するしかないが、あまりコミュニケーションが得意ではなさそうにみえる。移籍先のチームでも、監督や他の選手とうまくいっていなかったようで、期待されて入団したのに、徐々に出場機会が減ってしまった。

ビジネスでコミュニケーションがきわめて重要なことはいうまでもない。サッカーと同じく、人を動かし、チームで目標に向かっていかなければならない。引退声明「人生とは旅であり、旅とは人生である」に中田が書いた次の部分を読むと、彼自身、コミュニケーションの難しさを感じていたようだ。

時には励まし、時には怒鳴り、時には相手を怒らせてしまったこともあった。

だが、メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった。

さて、サッカー界でのコミュニケーションがうまくいかなかった中田が、ビジネス界・スポーツ界を問わず、今後の活躍の場で成功を納めるだろうか。社外向けの情報発信は、自分のホームページで情報を出すというこれまでの方法でなんとかやっていけるだろう。仕事仲間も、自分の気心の知れた人間だけを集めればよい。社外のビジネスパートナーはどうだろう。これも、馬の合う人とだけビジネスをやるという選択がある。果たしてそれでビジネスが成り立つか。

話は変わるが、彼の引退声明は評判がよく、フィオレンティーナがホームページに翻訳転載しただけでなく、FIFAがホームページへの転載依頼を申し込んできたり、学校の授業や教科書に使いたいという依頼が舞い込んだりしている。名文に対して重箱の隅をつつくようで気が引けるが、気に入らないところが一箇所ある。「“新たな自分”探しの旅」という部分だ。他人と一線を画す生き方を貫いてきた彼が、女性向け転職情報誌などでいやとなるほど見かける「自分探し」というありきたりの表現を使ったのにはがっかりした。そのほかの部分が彼の考え方や生き様をよく表現しているだけに、残念だ。

引退発表をホームページの声明文で行われ、会見をやらせてもらえなかったマスコミは、ほぞを噛む思いだったろう。とてもインタビューといえない低レベルの質問しかできなかった彼らの自業自得である。中田に限らず、タレントやスポーツ選手がホームページで自らメッセージを発信し始めた。言ってみれば、問屋の中抜きだ。日経ビジネスの井上編集長の、マスコミの存在意義が問われているという話は一聴の価値がある(参考記事)。

(参考記事)
日経ビジネス編集長の終わらない話 2006年7月7日号
http://business.nikkeibp.co.jp/podcast/index.shtml

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