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2006年10月 9日

一生モノのボールペン クロス・センチュリー

クロスのボールペン「センチュリー(クロームフィニッシュ)」が1本、手元にある。大学入学時、つまり20年以上前に買った物だ。入試で仙台入りしたときに丸善で見つけ、大学合格のお祝いとして父に買ってもらったものだ。もっとも実際には、父の承諾を得たあと、合格発表後に自分ひとりで買いに行ったのだが。

父が持っていた雑誌で、金メッキや銀メッキのセンチュリーを見たのが最初だっただろうか。細身で、両端がややすぼまった「コニカルトップ」と呼ばれるデザインに心を奪われた。もちろん、金や銀のモデルは高価で恐ろしくて持っていられないから、3000円のクロームモデルにしたことを覚えている。このボールペンを使うたびに、10年以上前に他界した父を思い出す。

20年以上前に買ったときのリフィルがまだ入っている。買ってからあまり使わなかったわけだ。記念の品だけに、ふだん持ち歩いてなくしてしまうのが怖かった。驚くのは、20年前のリフィルが、買ったときと変わらずスラスラとインクが出てくることである。

芯の繰り出しは回転式だ。クリップ部分を右に回すと芯が出てくる。家にあったボールペンやシャープペンシルは回転式が多かった。当時は、回転式は野暮ったく、カチカチと音を立てて芯が出てくるノック式が現代的でかっこいいと思っていた。しかし、センチュリーを回したときのぬめっとした感触は、ほかの回転式ボールペンにはない高級感で、いい道具を使っているという実感があった。

仕事では100円のボールペン、最近はもっぱら三色ボールペンを使っているのだが、きちんとした筆記具で書きたくなることもある。センチュリーを引っ張り出して使い始めた矢先、芯が突然出てこなくなった。内部のメカが故障したらしい。

20年前のリフィルが変わらず使えること以上に驚いたのは、クロスの筆記具には、使用年数に関わらず、メカニズム上の問題を無償修理する「機構上永久保証」がついていることだ。クロスの製品の中でもいちばん安価な部類に入る3000円のセンチュリーでもそれは変わらない。故障したセンチュリーをカスタマーサービスに送ったところ、数日で修理品が戻ってきた。

雑誌に載るくらいだから、私が買ったときにはすでにセンチュリーは定番モデルだったはず。とすると、モデル寿命は30年以上だ。クロスのホームページを見ると、60年と書いてある。それだけ長い期間、同じモデルを作り続け、故障すれば無償で修理してくれる。一生モノのボールペンである。

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