Macをキーボード操作だけで使う
Windowsは、マウスを使わずにキーボードだけでほとんどの操作ができる。コピーやペーストはもちろん、Altキーとカーソルキーでメニューを選べるし、ダイアログの項目間の移動もタブキーでOK。マウスを使うより格段に作業効率がよい。マウスカーソルを移動するとゼロコンマ数秒から1秒かかる項目間の移動も、キーボード操作なら一瞬で「テレポーテーション」できる。マウスカーソルの位置が合わずに空クリックする無駄もない。
Macを使い始めて最初に感じた違和感が、キーボード操作ができない場面が多いこと。右の写真は、電源スイッチを押したときに表示する画面。Windowsなら、タブキーでボタン間を移動できる場面だが、Mac OS Xではできない。カーソルキーもだめ。マウスを使わなければならず、面倒だ。
メニューに英字キーが割り当てられていない点もWindowsと異なる。メニュー項目やボタン名の後ろに括弧付きで書いてある下線付きの英字、「アクセス・キー」のことだ。Firefoxでリンクのコンテキストメニューを出すと、WindowsならTキーでリンクを別タブで開け、CキーでURLをクリップボードにコピーできる。キーボードのホームポジションから手を離さなくてよいし、右クリック→英字キーの2アクションだけ。ところがMacでは、項目を選択するのにカーソルキーを数回押さなければならないから、右手の動きが多い。
アクセス・キーをMacで再現するのは無理だが、ダイアログのボタン間の移動は、設定でWindowsと同等にできる。設定箇所は、「システム環境設定」→「キーボードとマウス」→「キーボードショートカット」。「フルキーボードアクセス」が、デフォルトで「テキストボックスとリストのみ」になっている部分を「すべてのコントロール」にすればよい。
設定後は、システム終了オプション画面が右のようになる。いちばん左の「再起動」ボタンに青い枠が付いていて、このボタンにフォーカスがあることがわかる。タブキーでフォーカスを移動してスペースキーを押せば、そのボタンを押した動作となる。Enterキーを押すと、この画面では「システム終了」を実行してしまう。この点もWindowsと挙動が異なる。
2007/03/07追記
shiologyのshioさんから、「S」を押せばスリープ、「R」を押せば再起動、キャンセルは「ESC」で操作できると教わった。ありがとうございます。
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コメント
システム終了オプションを表示した状態で、「S」を押せばスリープ、「R」を押せば再起動です。いずれも、Sleep、Restartのイニシャルです。ちなみにキャンセルは「esc」です。
投稿: shio | 2007年2月26日 14時57分
私も仕事上Macを使っているのですが、マウス操作が多く疲れます。
キーボードのみでどうにかMacを操れないか模索中です。
記事を拝見させていただき、参考になりました。
ありがとうございました。
投稿: | 2011年10月19日 00時48分