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2007年3月29日

今そこにある買収

業界で主流の製品をあえて使わないという選択をした場合、ユーザ企業ならその承認を得るのにかなり苦労するに違いない。ベンダーやそのパートナーなどの販売の立場でも同様だ。

業界スタンダードの製品は実績を積んで枯れているから、大きな問題になりにくいと考えるのが普通だ。もっとも、これがすべての場合に当てはまるかどうかは別問題なのだが。もし仮に大きな問題が出ても、誰もが使っている製品で出たのなら、それほど責められることがないだろうと考える人もいる。それもありだ。私も人の子だから、同じように考えることはある。

「10年前の製品は、大手ベンダーでもサポートしていない」。この言葉は、オンメモリデータベースCore Saverを採用したシジシージャパン(CGCジャパン)の草留正樹チームリーダーが、Core Saverの開発が打ち切られる可能性について社内を説得するときに使った言葉だ(参考記事)。

10年前の製品は、ほとんどのベンダーでサポート期間が切れているだろう。それだけではなく、ベンダーが買収などで存在しなくなっていることも十分考えられる。買収された会社の製品が存続するかどうかは、その製品の競争力や、買収した会社の戦略に依存する。ユーザ企業がどうこうすることはほとんど不可能だ。

現在、業界で力を持っているベンダーも安心していられない。私が入社した会社は、その分野で5本の指に入る有力企業だった。入社オリエンテーションで、「この分野のベンダーは、買収でどんどん整理統合されていて、残るのはうちを含む5社くらいだ」と教えられた。1位のベンダーに買収されたのは、その半年後だった。

いま世の中、「確実に」ということを期待せずに、リスクをきちんと把握して立ち回る術(すべ)を身につけなければならない。


(参考記事)
データベース性能の限界を超える ~ 「作れなかったシステム」を実現(日経コンピュータ2006年3月6日号)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NC/20060228/231090/

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