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2007年3月 2日

万年筆

三色ボールペンのことをよく書いているが、最近は万年筆を使うことも多い。

子どものころは、万年筆は大人の筆記具で、あこがれの対象だった。私が最初に使った万年筆は、たぶん母のお下がり。それで日記を書くと、自分が少し成長したような気分になったのを覚えている。中学に入学するときのプレゼントに万年筆をもらった人も多いだろう。そのころはテレビで万年筆のCMをよく見たし、中一時代か中一コースの4月号に、入学記念の付録として万年筆が付いていたこともある。

万年筆はインクで手が汚れることがあるし、筆圧に気を遣う。徐々に万年筆を使わなくなり、ボールペンやシャープペンシルだけが筆入れに入っているようになった。

いまどき万年筆というアナログな筆記具を使っているのは、実は妻の薦め。パリッとしたスーツを着てユーザとの打ち合わせに臨み、トラブルやビジネスについて大人の会話をしているときに、100円かそこらのボールペンでノートをとっていては格好が付かないというのが彼女の意見。それもそうだ。

「まず形から入る」という言葉は、ややもすると悪い意味でとらえられがちだ。「形だけで中身が伴っていない」状態になるからで、それは一理ある。しかし、「人は見た目が大事」というのも同様に真だ。相手に与える第一印象が、その後の交渉やつきあいに大きな影響を及ぼす。

私が初めて転職した外資系日本法人の社長(日本人)は、書類にサインをするときに万年筆を使っていた。数百万から数億円規模の契約書はもちろん、ビジネス上重要な書類にサインするのが数百円のボールペンでは釣り合わない。万年筆でなくてもいいが、せめてきちんとしたボールペン、つまり軸が安っぽい透明プラスチックでないものを使うべきだろう。

大きなトラブルの報告に来た、初めて会うベンダーのサポートマネージャが、万年筆を取り出して丁寧にメモをとっていれば、少しは信頼してみようという気になってくれるんじゃないかという期待もある。そのためには、きれいな字を書けるようにしておかなければいけないが。

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