左手に比重を移すキーボードカスタマイズ
標準のキーボード配列では、右手の使用頻度が格段に多い。マウス、Enterキー、カーソルキー、BackSpaceキーがあるし、ローマ字入力の母音も右手が3つ、左手が2つだ。外来語でよく使う長音記号も右手。さらに、右手ばかり使う単語が意外と多い。一例を挙げると、情報(jouhou)、収集(syuusyuu)、購入(kounyuu)、導入(dounyuu)、運用(unnyou)、手法(syuhou)、重要(juuyou)などだ。タイピング統計ソフトで数年前に測定したデータを分析すると、右手の使用頻度が左手の約2倍だった。道理で右手や右肩を痛めるわけだ。
右手の負担を少しでも軽くするために、長音記号をXキーで入力する設定に加えて、左手側に比重を移すカスタマイズや指使いの変更を行った。
(1)DeleteキーをCtrl + Tに
「窓使いの憂鬱」で設定する。カーソル位置より右の文字を削除するときに、右手を大きく右にずらしてDeleteキーを押さなくてすむ。あるいは、カーソルキーで削除位置までカーソルを位置づけ、右手は動かさずに削除するという指使いも可能。本来はCtrl+Dにしたいところだが、FirefoxやOutlookで多用するショートカットなので弊害が大きい。やむなく、左のCtrl系ショートカットで唯一ほとんど使っていないCtrl + Tに割り当てた。
(2)文節伸張/収縮をCtrl + W/Ctrl + Qに
これはATOKの設定。ATOKのMS-IME風キーアサインでは、文節伸張/収縮がCtrl + L/Ctrl + Kだ。Mac OS Xのことえりにならって、Ctrl + W/Ctrl + Qにもこの機能をアサインした。
(3)EnterキーをCtrl + Eに
「窓使いの憂鬱」で設定する。ほとんどの人は、マウスでファイルやメールなどを選択してダブルクリックして開いているはず。右手でマウスやカーソルキーを操作して目的のファイルやメールに位置づけ、ダブルクリックの代わりにCtrl + EのEnterキーを使うようにすれば、右手と左手のバランスがよくなる。
(注)その後、窓使いの憂鬱からAutoHotkeyに切り替え、左CtrlキーをEnterキーに割り当てた。
窓使いの憂鬱からAutoHotkeyへ移行
http://raven.air-nifty.com/night/2009/05/autohotkey-33c0.html
(4)ボタンにフォーカスがある場合は左手でスペースバー
Webでもデスクトップでも、ボタンにフォーカスが当たっているとEnterキーで確定しがちだが、ここはスペースバーを左手で押しても構わない。たとえば、ファイルを削除するときの確認ダイアログや、上書きの確認ダイアログで有効だ。
(5)ファイル削除はCtrl+Dとスペースバー
WindowsエクスプローラではCtrl + DがDeleteキー相当のショートカットだ。ファイルを削除する標準的な操作は、マウスで選択してDeleteキーを押して確認ダイアログでEnterキーという右手ばかりの操作だろう。これを、マウスで選択後にCtrl + Dで削除し確認ダイアログでスペースバー(左手)という指使いにすれば、右手と左手をバランスさせることができる。
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