Silver Bullet
アメリカの本社が作ったプレゼン資料で、「Silver Bullet」という表現を見かけることがある。競合製品に対する強みになる機能や特長で、これで商談に勝てる(はず)というニュアンスで使っている。
この言葉の由来は狼男伝説だ。狼男は不死身であるが、唯一の弱点が銀で作られた弾丸だ。これを心臓に打ち込まれると、さしもの狼男も一巻の終わりと言い伝えられている。
アメリカ人は誰でもこの言い伝えを聞き知っているのかどうかをきちんとリサーチしたことがないが、日本人にはあまり馴染みがない。私がはじめてこの言葉を目にしたのは、1999年に外資系の会社に入ったときだ。平井和正氏の「ウルフガイ・シリーズ」を読んでいたからピンと来たが、そうでなければ何のことか訳がわからなかっただろう。
したがって、これをそのまま「銀の弾丸」と訳すと、日本語版プレゼンテーションを使う営業やパートナーはとまどうはず。狼男と銀の弾丸のような組み合わせを日本の昔話から持ってくるのが手だが、今ひとついいものが思い浮かばない。「特効薬」が無難なところだろうか。ひねりがなくてつまらない。
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コメント
「伝家の宝刀」というのが一番近いニュアンスではないでしょうか?
投稿: 通りすがり | 2007年10月22日 16時18分