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2008年3月 6日

HandBrakeでDVDビデオをiPod用に変換

iPodやPSP向けのMEPG-4もしくはH.264の動画ファイルをDVDから生成するのは、DVD Decrypter携帯動画変換君を使うのが一般的のようだ。この方法の欠点は、DVDからVOBファイルを取り出してから変換するため、途中で人間が介入しなければならず、作業用のハードディスク領域が5GB程度必要ということ。そしてもっと致命的なのは、長時間の映像を1ファイルで変換すると映像と音声がずれてしまうことだ。

このずれはffmpegの不具合という情報を見かけたが、真偽のほどはわからない。変換に使ったPC(ThinkPad T42、Pentium M 1.6GHz)の性能が関係しているかもしれない。チャプターごとに区切って変換した5分程度の映像では「ずれ」を感じることはないが、しかしチャプターの切り替わり部分で映像と音声が一瞬途切れてしまうのが興ざめだ。

代わりのツールとしてHandBrakeを使ってみた。参考にしたのは次のページである。

HandBrakeで字幕つきDVD/動画ムービーもiPod/iPhoneへ一発変換(All about iPod)
http://www2k.biglobe.ne.jp/~t_muto/ipod/howto_video_handbrake.htm

Handbrakeを使ってiPod touchでDVDを見る(字幕付き)
http://macfox.blog113.fc2.com/blog-entry-60.html

ミュージックDVDをiPodで見るための方法
http://www.kenkyuu.net/whatsnew/2007/09/dvd_ripping_for_ipod.html

HandBrakeはCSSを解除できるはずで、Mac OS X版は単体でリッピングと変換が可能だった(MacBook、Mac OS X 10.4)。しかしWindows版はうまくいかない(ThinkPad T42、Windows XP)。しかたなくDVD43を使ってCSSを解除した。DVD43はドライバとして動作する暗号解除ソフトウェアだ。ドライバ系ソフトは下手をするとシステムクラッシュを引き起こすので、新しいものを使うときはちょっとどきどきする。いまところ問題はない。

All about iPodの記事に書いてあるように、解像度はファイルサイズにほとんど関係がない。もっとも影響するのはビットレートだ。iPodの小さい画面で見るなら192kbpsで十分である。プリセットでiPod High-Rezを選択して、ビットレートを192kbpsに変更し、別の名前のプリセットで保存しておけば、次回から設定を調整する手間が省ける。iTunesで見ると粗が目立つものの、ひとまず実用にはなる。

iPod classicのビデオ設定「画面に合わせる」がデフォルトのオンのままだと、画面高さ方向をiPod画面に合わせるため、左右が切れたセンター部分の映像だけになってしまう。この設定はオフにしておくこと。

字幕入りの動画ファイルを生成することもできる。しかし、iPodの画面で字幕を読むのはかなりつらい。英語のヒアリング教材と割り切って、字幕なし英語音声だけで楽しむのも一興である。

HandBrakeで作った動画ファイルは、2時間以上のファイルでも映像と音声のずれを全く感じない。さらに、1ファイルで出力してもチャプターごとにマーカーを入れられる。見たいシーンの頭出しがiPodの早送り・巻き戻しボタンで簡単にできて便利だ。

■2008/12/14追記

1月23日にHandBrake 0.9.3がリリースされた。プリセットがかなり入れ替わっている。0.9.2で保存したプリセットファイルを読み込む方法がないので、もう一度作り直す。Legacy iPodが、0.9.2のときのiPod High-Rez(幅640ピクセル1500kbps)に相当し、iPodがiPod Low-Rez(幅320ピクセル、700kbps)である。どちらかを選択したあと、ビットレートを192kbpsに変更し、Addボタンを押して新しい名前で保存する。そのあとSet Defaultボタンをクリックすれば、その設定が次回起動時に選択された状態となる。

iPodとiPod Legacyのどちらも「iPod 5G Support」が指定されている(CLIの-I、-I or --ipod-atomオプション)。iPod 5Gで再生するには、iPod UUID atomをMP4ファイルに付加しなければならない。そのためのオプションである。これをチェックせずにエンコードしたMP4ファイルは、iTunesからiPod classicに転送できなかった。

Changeset 1084
http://trac.handbrake.fr/changeset/1084

Gives the CLI a separate option for adding the iPod UUID atom to mp4 files, instead of it just being a side-effect of using the x264b30 encoder. It's called with -I or --ipod-atom .

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