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2008年12月16日

No news is good newsだった三菱東京UFJ銀行システム統合

三菱東京UFJ銀行のシステム統合が完了した。

5月12日の第1回移行作業で軽微な障害が発生したが、その後の移行作業はきわめて順調で、全く不具合が聞こえてこなかった。まさにNo news is good newsである。システム移行ではありがちなように、もしかすると現場ではそれほどスムーズではなかったのかもしれない。しかし利用者には全く迷惑をかけることなく、史上最大規模の移行作業を完遂した。この業績は賞賛に値する。

ところが往々にして、順調で何も問題なく終わったプロジェクトは顧みられることが少ない。途中で大トラブルが起き、それを苦労して解決したものが脚光を浴びがちである。これは不公平だ。リスクの芽を早期に摘み、粛々と業務を進める優秀な人たちにもスポットライトを当てたい。

日経ビジネスオンラインに谷島宣之氏が書いた2本の記事は一読に値する。

「トレードオフの概念は日本に無いのか」三菱東京UFJ銀のシステム一本化報道に思う
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080520/157860/

失敗を待つマスメディアの監視下システム一本化を始める三菱東京UFJ銀行
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20080422/153876

日本のIT業界の金字塔として後世に語り継ぐべき一大プロジェクトであるが、5月の軽微なトラブルの時に鬼の首を取ったように騒ぎ立てた一般マスコミは、どうやら統合完了を報道する様子がない。いずれ「日経コンピュータ」や谷島氏が関係者に取材して記事を書くと思うが、微力ながらこのブログにも書き留めておきたい。

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