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2009年12月14日

Google Public DNSを使うと遅くなるかもしれない

Googleが高速なDNSサーバGoogle Public DNSを立ち上げた。しかし日本から使うとかえって遅くなる可能性が高い。たとえば私の環境でping応答時間を比べると、So-netのDNSサーバ(202.238.95.24/202.238.95.26)が10ms程度であるのに対して、Google Public DNSサーバ(8.8.8.8/8.8.4.4)は30~40msと3~4倍遅い。

もちろんping応答時間だけではDNS名前解決の性能測定にならない。DNSサーバの処理を含めて比べる必要がある。ちょうどいいタイミングで、ポッドキャスト「Security Now!」のSteve GibsonがDNSベンチマークを作って公開しようとしている。ダウンロードページは既に存在している。

Domain Name Speed Benchmark(GRC.com)
http://www.grc.com/dns/benchmark.htm

このツールは、PCに設定されているDNSサーバに加えて、ツールに標準で組み込まれている複数のDNSサーバの名前解決速度を測定してグラフ化する。私の環境でこのツールが最速と判定したのはNTT AmericaのDNSサーバ。僅差の2位がSo-net。そこから約3倍の遅延でGoogle Publi DNSが3位という結果が出た。ping応答時間の差がそのまま結果に表れているようだ。私の環境でGoogle Public DNSを使う意味はないことが裏付けられた。

家庭のブロードバンド環境によっては、PCのプライマリDNSサーバがブロードバンドルータに設定されていることが多いと思う。ルータ添付の設定ツールやマニュアルに従うとそうなるはずだ。ネットワーク上で非常に近いところにあるが、コンシューマ向けの安価なルータハードウェアで動作しているDNSサーバだから、名前解決の処理速度が遅いかもしれない。このツールを使えば、ルータのDNSサーバを使ったほうがいいのか、それをスキップしてISPのDNSサーバを使ったほうがいいのかも分かる。後者に変更する場合、DNSサーバをDHCPで取得しないようにPCを設定すればよい。

(関連記事)
Introducing Google Public DNS(Official Google Blog)
http://googleblog.blogspot.com/2009/12/introducing-google-public-dns.html

(2009年12月25日追記)
Google Public DNSは複数のサーバが同一IPアドレスを共有していて、ユーザは一番近いサーバに接続するようになっているとのこと。上の記事は、あたかもサーバが海外にあるように書いたのだが、それは誤りかもしれない。それでも、Steve Gibsonのベンチマークツールで3位という事実は変わらない。Googleのことだから、サーバ設置場所は随時変更するはずだ。ときどき性能測定してみる方がよいだろう。

DNSのルートサーバーはどこにある?---最新ニュースの理解に役立つ素朴な疑問
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20091221/342479/

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