ログ解析のための秀丸エディタ設定
仕事でよく使うアプリケーションの三大巨頭というとFirefox、Outlook、そして秀丸エディタで間違いない。なかでも秀丸エディタは、 WordやOutlookで文書やメールを作る前の下書きとしてだけでなく、ログ解析になくてはならないツールである。文字やログメッセージを見やすいようにいくつか工夫してある。
デフォルトのフォントはメイリオの11ポイントにしてある。あいにくメイリオは欧文文字がプロポーショナルフォントなので、ログメッセージの日付欄や出力アプリケーションなどが行ごとに左右にずれてしまう。WindowsおよびOfficeに付属する等幅フォントをいろいろ試した末、HGゴシックM に落ち着いた。10ポイントでもアウトラインフォントなので文字がギザギザにならない。ログ解析時だけこのフォントに切り替えていた。注意点は、 Officeの追加フォントであるから、明示的にインストールを指示する必要があること。
ところで、普段見ているログファイルはほとんどが欧文文字しか含まれないのであった。欧文フォントに範囲を広げると、HGゴシックM以外の選択肢が出てくる。エディタでどのフォントを使うかは海外のプログラマの間でも議論になっているらしく、このような記事が見つかった。
10 of the Best Programming Fonts
http://www.sitepoint.com/blogs/2009/05/01/top-10-programming-fonts/
ログやソースコードは等幅フォント派の私は、この10個の中にプロポーショナルフォントが入っているのにちょっと驚く。ともあれ、Lucida Consoleを試してみたら、これがHGゴシックMより見やすい。その要因は、文字幅がHGゴシックMより広いことがひとつ。そして小文字のエル(l)やアイ(i)の縦棒の上に飾りが付いていたり、数字の1の縦棒の下に横棒が付いていたりして、似たような文字の区別が付けやすいことのようだ。ただし Lucida Consoleには日本語文字が含まれないので、日本語を含むファイルが文字化けしてしまう。そこでワンタッチでフォントを切り替えられるようにした。ついでに1行の行数や行間もログ解析にあわせて調整する。
秀丸エディタの起動時は1行79文字表示にしている。その一方、ログメッセージは1行が100文字以上になることもざらである。79文字で折り返して表示していると、メッセージ全体を一画面でみることができる反面、日付欄の下にメッセージ本文の一部が来るなど見づらくなってしまう。ログ表示の時は、秀丸エディタの最大値の1行2000文字にする。
以下のマクロを好きなキーに割り当てておけば、フォント・そのサイズ・行間・1行の文字数をワンタッチで切り替えられる。上が日本語を含むログファイル閲覧用、下が欧文文字のみのファイル用だ。
config "xFont:(HGゴシックM) xFontPoint:10 xLF:5 w2000";
config "xFont:(Lucida Console) xFontPoint:10 xLF:5 w2000";
「LF:5」は、秀丸エディタの行間1/3に相当する指定である。これが0だとメッセージがびっしり密集した感じがして眼がチカチカする。メイリオ使用時は、メイリオ自体がフォントの上下に余白を取っているせいか、行間0で特に問題ない。
1行の文字数変更はログファイルに限らずよく使う。次のマクロを別のキーに割り当て、1行79文字と2000文字を交互に切り替えられるようにしてある。
if ( getconfig( "Orikaeshi" ) == 79 ) {
config "w2000";
} else {
config "w79";
}
(参考記事)
株式会社リコー フォントグループのメールマガジン創刊号(2004年9月16日号)
MS明朝、MSゴシックが画面で読みやすいのはなぜ?
http://www.ricoh.co.jp/font/related_info/mail/20040906.html
MS、HGフォントって何?(日経トレンディネット)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/os/20030902/105778/
和文・欧文をディスプレイ上で美しく調和 実はメイリオまだ進化中! 誕生秘話を河野氏に聞いた(アットマーク・アイティ)
http://www.atmarkit.co.jp/news/201001/07/meiryo.html
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