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2010年9月の3件の記事

2010年9月22日

実は速読法が身についていたらしい

フォトリーディングとかレバレッジリーディングとか、速読法の本が書店に並んでいたり、Webで話題になっていたりする。こんなことができたらいいなと思っていたら、実はできていたらしい。

目の動きや脳の活性化をトレーニングする速読法もあるようだが、突き詰めると速読法のポイントは次の2点だ。

  • 本を読む目的を明確にする。
  • 必要な情報を拾い出す。

新しい技術が関わるトラブル対応では、「そのトラブルを解決しなければいけない」という目的があり、そのトラブルを解決するのに必要な情報、それだけを得られればよい。その技術のすべてを理解/習得する必要はない。Googleで検索し、検索結果を拾い読みし、これは役に立ちそうだと思った記事を読み、そこから得た知識やキーワードでさらに検索する。これを何回も繰り返す。これは速読にほかならない。

要するに、情報を得る媒体として書籍を使っているかWebの情報を使っているかの違いでしかない。コンピュータ技術ならWebでかなりの情報が手に入るから、書籍の速読が必要な場面は少ないだろう。逆に会計や経営などは書籍でないとうまくいかないかもしれない。

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WiresharkのCLIコマンドtshark

WiresharkにCLIコマンドtsharkが付属している。通常の解析はGUIで十分だが、数十個のトレースファイルから特定のパケットを見つけるときはtsharkが便利だ。ファイルをひとつずつGUIで開いて検索していては埒があかない。

tsharkに渡すパスはかならずASCII文字にすること。tsharkは日本語のパス名を正しく処理できない。こんなエラーが出る。

tshark: The file "D:\テスト\copy_to_temp.pcap" could not be created because an invalid filename was specified.

tsharkにフィルタを渡して、Create AndX要求パケットだけを抽出する。結果はテキストファイルで出力する。PowerShellでこの処理を組んでみた。

Get-Item *.pcap | foreach ($_) {& 'C:\Program Files\wireshark\tshark.exe' -V -R 'smb.cmd == 0xa2 && ip.src == 192.168.185.15' -r $_ | Out-File -encoding default -filepath $_".txt"}

テキストエディタやgrepでさらに絞り込んで、目的のパケットを探す。たとえば、どんなファイルがオープンされているかを見るには、次のようなgrepを実行すればよい。あらかじめGnuWin32のgrepをインストールしておく。

"c:\Program Files\GnuWin32\bin\grep.exe" "  File Name:" *.txt > filename.txt

パケット抽出とgrepを一気にやりたいところだが、PowerShellのパイプ処理は前段の結果をすべてメモリに展開するらしく、大量のメモリを消費する。もしやるとすると、こう書けばよい。

Get-Item *.pcap | foreach ($_) {& 'C:\Program Files\wireshark\tshark.exe' -V -r $_ | & 'C:\Program Files\GnuWin32\bin\grep' '  File Name:' | Out-File -encoding default -filepath $_".txt"}

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2010年9月 3日

Distraction-free Web Reading ー Webの記事を読むのに集中できるツール

Safari 5の新機能「Safariリーダー」は、Webページの広告などを取り除き、本文だけを抜き出して表示する。余計なものが目に入らず、読むことに集中できる。特に長文記事を読むときに効果的だ。Safariリーダーが使っている技術がArc90のReadabilityである(注1)。Readabilityはブックマークレットで利用できるから、FirefoxでもSafariリーダーのようなことができる(注2)。

Styleで背景色やフォントなどのデザインを、Sizeでフォントサイズを、Marginで左右の余白を選ぶ。選んだ設定での表示を、画面下部のサンプルでリアルタイムに確認できる。気に入った設定ができたら、Readabilityボタンをブックマークツールバーにドラッグしてインストールすればよい。ブログ記事などを表示しておいてブックマークレットを実行すれば、Readabilityが記事本文を抽出して、指定のフォーマットで表示してくれる。

「Convert hyperlinks to footnotes」をチェックしておけば、文中のハイパーリンクの箇所を脚注にしてくれる。その部分はハイパーリンクのままだが、通常のブラウザ表示とは違って、フォント色が他の部分と同じになるし、アンダーラインもない。文中で青で表示されるハイパーリンクは、その先にどんなことが書いてあるのか、ついクリックしたくなる。広告バナーと同じくらい読書の妨げになる。はてなダイアリは、キーワードというキーワードがハイパーリンクになっていて、読みにくくてしょうがない。あれは何かの役に立っているのだろうか(注3)。

私はeBookスタイル、フォントサイズMedium、マージンWideで使っている。日本語フォントをメイリオで表示できるのがeBookスタイルである。もちろん脚注も使っている。Safariのように元の画面を暗く落として、その上にリーダー画面を滑り込ませるかっこいい技は持ち合わせていないが、読書するうえではまったく問題ない。ブックマークレットだからiPhoneでも使える。画面の小さいスマートフォンでは特に便利だ。

同じコンセプトのReadableというサイトやアドオンもある。Readableは非常に細かくデザインを設定できる。凝り性の人はこちらを試してみるといいだろう。どちらのアドオンも、ブックマークレット版と別の人が開発したもののようである。

(注1)Safariの中に謝辞がある。http://twitter.com/chrisdary/status/15672452287
(注2)IEは試してない。ReadabilityをFirefoxのアドオンにしたものもある。
(注3)たとえば吉岡弘隆氏のブログ記事「セキュリティ&プログラミングキャンプ2010を振り返る 」は脚注が146個もできてしまった。「来年」「イベント」などをキーワードにして何の意味があるのだろう。

(関連ページ)

Readability(ブックマークレット)
http://lab.arc90.com/experiments/readability/

Readability(Firefoxアドオン)
https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/46442/

Readable(ブックマークレット)
http://readable-app.appspot.com/

Readable(Firefoxアドオン)
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/179035/

(2011/02/07追記)
Readabilityが新しいサービスを始めた。

Readabilityの新バージョン
http://raven.air-nifty.com/night/2011/02/readability-ac6.html

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