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2011年1月24日

Googleデスクトップを使っているとOutlookのプロセスが終了しないことがある

以前書いたように、Outlookのメールは四半期ごとのPSTファイルに保存していて、必要なメールはGoogleデスクトップで検索する(注1)。ところで、Outlookアプリを終了してもプロセスOUTLOOK.EXEが残留する現象に悩まされていた。2002年くらいから起きていた記憶がある。仕方なくタスクマネージャで強制終了すると、次回起動時にメールボックスのチェックが走り、使えるようになるまで時間がかかる。

ネットで調べても事例が見つからず、半分あきらめていたのだが、根本原因らしきものがようやく分かった。Outlookに接続しているPSTファイルのメールが非常に多く、かつGoogleデスクトップで検索対象にしていると起きるようだ。四半期ごとのPSTファイルを切断し、ExchangeメールボックスのキャッシュであるOSTファイルだけにしておくと、この問題を防げるようだ。今日まで約10日間は順調である。いままでもぬか喜びで終わったことがあるので注意深く監視中である。

私のGoogleデスクトップインデックスには141,725件のメールが入っている。2005年の入社以来のメールを全て保存しているPSTファイルは、合計で5GB近くある(注2)。普通の人はそんなに大量のメールを Outlookに接続してないので、問題が起きないのだろう。

Outlook を終了するとHDDへのアクセスがしばらく続く。Googleデスクトップが抽出したメールがいったんメモリ上に展開され、Outlook終了時にインデックスデータベースに書き込むようになっているようだ。PSTファイルをたくさん接続していてOutlookがアクセスできるメール数が膨大だと、 Googleデスクトップはそこも見に行って、メモリに展開されるデータが多くなり、HDDへ書き出す処理も長くなる。それが規定の時間内に終わらないなどでタイムアウトし、Outlookプロセスが宙ぶらりんな状態になる。そんな現象が起きているのだろう。推測だらけだが、ThinkPad T42からX201にリプレースして、HDDアクセスを含めて性能が上がったらプロセス残留が発生しにくくなったことからも、この推測は当たらずといえども遠からじだろう。

Googleデスクトップがインデックスできるのは、 Outlookが起動しているとき、そしてOutlookに接続しているPST/OSTファイル内のメールである。それを拡大解釈しすぎて、見つかったメールをすぐに開くには、PSTファイルを常にOutlookに接続していなければならないと考えてしまった。実際には、Googleデスクトップのインデックスに入っていれば、PSTファイルの接続状態にかかわらず検索結果に出てくるし、「Outlookで開く」リンクをクリックすればOutlookのメールウインドウで表示される。

四半期ごとにPSTファイルを分けていることがここで効いてくる。四半期が終われば、新しいメールがそのPSTファイルに入ってくることはなく、インデックスを更新する必要がないから、Outlookから切り離せる。顧客別やプロジェクト別にしてしまうと、新しいメールが次々に入ってくるので、PSTファイルを常にOutlookに接続しておかなければならない。

(注1)
フォルダ分けしないメール整理
http://raven.air-nifty.com/night/2006/12/post_1236.html

(注2)
これだけ大量のメールを溜め込むことに異論はあるだろうが、少なくとも私にとっては、極めて貴重な事例データベースであり、仕事の記録である。これに助けられたことは何度もある。

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