Firefoxのタブ動作をアドオン無しでカスタマイズ
Firefox 4へアップグレードして以来、「申し訳ありません。セッションの復元に失敗しました」というダイアログが起動時に出るようになった。どうやら前回終了したときにクラッシュしているようである。ネットで検索しても該当事例が見当たらないので、私の環境に特有の問題なのだろう。3.6から引き継いだプロファイルに原因があると睨み、新しいプロファイルを作ったら、1週間経っても再発しない。どうやら解決したようだ。アドオンをインストールしたりアンインストールしたり、about:configでカスタマイズしたりした残骸が影響していたのだろう。
about:configをよく見ると、browser.history_expire_days_minがなくなっている。廃止された項目が他にもあるかも知れない。Placesデータベースの肥大化を防いで性能アップするというチューニングを以前やったが、もはやそんなことをしなくても速度が落ちないということだろう。3.6までのチューニングテクニックは一度忘れた方がいいかもしれない。
以前はアドオンをけっこう使っていたが、Firefoxに機能が追加されて不要になり、徐々に減ってきた。Firefoxのタブ機能は素のままでは使いにくいとずっと思い込んでいて、Tab Mix PlusやTabberwocky、Tab Utilitiesと3種類使ってきた。しかし自分の使い方を振り返ってみると、どうしても必要なのは次の5つだけで、アドオン無しで実現できることが分かった。Tab Utilitiesをアンインストールしたら、心なしか起動が速くなったような気がする。アドオンは起動を遅くする元凶の一つなので、なるべく減らした方がよい。
1. ロケーションバーにURLを入力したときに新しいタブで開く
Alt-Enterキーを押す。実はこの記事を書く直前まで「ロケーションバーを新しいタブで開く」アドオンを使っていたのだが、改めて調べるとAlt-Enterでよいことが分かった。これでアドオンがまたひとつ減った。
2. Firefox検索窓で検索した結果を新しいタブで開く
browser.search.openintabをtrueに設定。これもAlt-Enterキーでできるのだが、今のタブに検索結果を開くことはないからabout:configでデフォルト動作を変更しておく。
3. ブックマークを新しいタブで開く
マウスの中ボタンかCtrl-左クリック。「ブックマークを新しいタブで開く」というアドオンを試したが、ブックマークレットを実行したときに真っ白な新しいタブを開くのが鬱陶しいのでやめた。
4. 最後のタブを閉じてもFirefoxが終了しないようにする
browser.tabs.closeWindowWithLastTabをfalseに設定。
5. Firefox 4終了時にタブを保存するかどうかを尋ねる
browser.showQuitWarningをTrueに設定。タブグループも保存して、起動時に復元してくれる。
これで、残っているアドオンはHTTPS EverywhereとNoScriptだけになった。アドオンが少なければ、アップグレードやプロファイルの作り直しの時の面倒が減る。もちろん動作速度にも悪影響が出ない。いいこと尽くだし。
(本ブログの関連記事)
Firefox 3のplaces.sqlite肥大対策
http://raven.air-nifty.com/night/2009/05/firefox-3places.html
(参考記事)
検索結果を新しいタブで開く(Mozilla Links日本語版)
http://mozlinks-jp.blogspot.com/2008/10/blog-post.html
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